私は、最近、ボランティア活動について考え、また、接する機会がありました。
日本の精神文化では、本来、「世のため人のため」、すなわち「公のため」に生きることの大切さを教えていると思います。
「公」のために生きた、私たちの身近な人としては、社会福祉事業家の石井十次先生(1865~1914)がいます。明治20年岡山に孤児教育会(後の岡山孤児院)を設立し、39年には1,200人を収容。44年に宮崎県茶臼原に孤児院を移し里親村づくりや孤児の労働による自立を指導しました。また、情操を豊かにするため「風琴(ふうりん=オルガン)音楽隊」を設立。彼は、生涯を孤児救済にささげ、多くの孤児たちのために、まさしく「公」のために生きた宮崎県郷土の先覚者と言えるでしょう。
そして、今回、恵まれない子供たちのために活動しておられる、富井真紀さんの出版記念パーティー(2019.7.27 ホテルメルージュにて)に出る機会がありました。
「子供の7人に1人が貧困というこの国で、私達ができることが、きっとあります。」(本「その子の『普通』は普通じゃない」より)今一度、私たちの社会を見直し、自分にもできることがあるのではと、心に訴えるものがありました。