《情熱の「北村塾」、塾報「心を育て、知識を磨く(2023.1)」紹介》
「遂げずばやまじ(略)おのれ、不肖にはあれど、この誡語(かいご)を服膺(ふくよう)す。」
(成し遂げるまでは、諦めない。自分は取るに足らない者だが、常日ごろからこの戒めの言葉を心にとめて忘れない。)
日本の蘭学の先駆者、大槻玄沢(1757~1827)はこの言葉を生涯、自戒の語としたと言われています。
明治時代、日本語辞書の完成は、日本の「独立の標語」となるもので、明治政府が早急にやりとげなければならない大事業でした。その時、駆り出されたのが、日本の蘭学の先駆者、大槻玄沢の孫である大槻文彦(1847~1928)でした。
彼は、17年の歳月をかけて日本初の「近代国語辞典『言海』」を編輯(へんしゅう)しました。仕事は、困難を究めました。
明治23年に1歳の次女を亡くし、次いでチフスで、最愛の妻を30歳で亡くした時は、さすがの文彦も数日間筆をとる力も出なかったと言われています。けれども、事あるごとに、常にこの父祖(玄沢)の言葉を忘れずに、心にとどめ、困難を克服していきました。
偉業を成し遂げた人は皆、“遂げずばやまじ”の精神を体現した人と言えるでしょう。
先達の言葉を範として、私達も我が業に臨んでまいりましょう。
君の、今日の努力が君の未来を切り開く力となるのです。今年一年、 「学力のアップを目指して、日々の学習を大切にしていきましょう!
ヤル気、根気、元気、北村塾は応援します!